【DUO プロジェクト 2023】上田晴子さんからのメッセージ

3月のオーディションからスタートした【DUO プロジェクト 2023】も、本公演まで残すところ1か月を切りました。
パリから帰国の都度、コーチング、公開リハーサルなど細やかに指導をしてくださっているピアニストの上田晴子さんから、メッセージをいただきました。
上田さんは、先日（10/14）テレビ番組「おんがく交差点」にご出演され、DUOの醍醐味についてお話されておりました。「共演者の良いところを、できるだけ引き出したい」とおっしゃていたのが印象的でした。

元々、室内楽の基本中の基本であるデュオの勉強を通して「耳を育てる」と言う考え方を有り難いと思って、この企画に参加し始めました。

公開リハーサルを行っていくうちに、若者のコーチングと共に、自分なり、ではありますですが、曲の説明・解釈を、この企画に興味を持って下さる耳の肥えた聴衆に共有していただくことによって、作曲家の世界へのより深いアプローチにつながる気がして来ました。
多分公開リハーサルを聞いていただくことを元に、皆様の想像も拡がるのではないか？と思います。
演奏を聞いているのに、映画や絵画を見ているような感覚。若者の上達も感じられるでしょうし、長い期間にわたって一緒にその時間を共有していただくのは、興味深いかと思います。

台所は見せたくない部分もありますが、カウンターで包丁捌きもお見せして、作るところも見ていただく感じでしょうか（企業秘密はもちろんありますが！）。
またお目にかかる日を楽しみに。

上田 晴子（ピアニスト）

11月3日の第2回目の公開リハーサルでは、ブラームス（竹澤 恭子 × 白瀬 元）と、サン＝サーンス（水越 菜生 × 白瀬 元）を取り上げます。
講師３人が揃っての指導です。DUOアーティスト二人の変化にも期待です。

Duoプロジェクト2023 公開リハーサル第2回目