コラム

DUO プロジェクト 2023 公開リハーサル2回目を行いました。

2023.11.08

2023/11/03(金)中目黒GTプラザホールにて、DUO プロジェクトの公開リハーサル2回目を行いました。


前半ではDUOアーティスト2023の白瀬元さん(ピアノ)と竹澤恭子さん(ヴァイオリン)による、ブラームスの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番 」の1楽章を、後半ではDUOアーティスト2023の白瀬元さん(ピアノ)、水越菜生さん(ヴァイオリン)でのサン=サーンス「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番」の2楽章を、取り上げました。

ブラームスでは、主にどのようにフレーズを紡いでいくか、音楽を前に進めていくか、という点について3名のコーチから各々活発な指導が行われました。普段から弦楽器の奏法からインスピレーションを受けているという上田先生は、「ピアノだとダイレクトに音が出てしまいやすい」部分を、「弓の返しを意識する」「ここは一弓で」と表現しながらご指導される様子が印象的でした。
また、上田先生から「口を開けてる時身体の力が抜けて良い音がする」という、よりリラックスして演奏するための意外なコツも伺うことができました。

休憩時間に入っても、3人のコーチがピアノに集まり、熱心な指導が続いていました。


休憩後のサン=サーンスは、竹澤先生曰く、「いきなり弾くのはやりにくい」後半の2楽章を取り上げました。竹澤先生からはヴァイオリンの細かい音の「粒感」を表す表現について、上田先生からはピアノのペダルや内声の扱いについて、等々たくさんの演奏技術についての指導が交互に行きかう、密な時間でした。

また、大山先生からの「カンタービレの部分のイメージは?料理に例えたら?」の質問に、水越さんが「ヴィシソワーズ」と答え、皆が驚き、なごむ場面もありました。イメージの膨らませ方については、竹澤先生から、「弾いていない時間、例えば電車の移動中も景色を見ながらイメージを膨らませる」「イメージを持って、どういう弾き方をするか試行錯誤して作っていく」と日々の演奏家としての姿勢も伺うことができました。


ダイアログの時間に出演者が話した感想を簡単にご紹介いたします。

白瀬 元(ピアノ)
音楽をしていないときの一緒にいるときの関係性、雰囲気が音楽に影響すると思う。DUOプロジェクトを春からやってきて、あと一週間で、もう一歩、固さから柔らかくなることが個人的な課題と思っています。


水越 菜生(ヴァイオリン)
春からのコーチングで、毎回、技術面、知識面、イメージの膨らませ方など多方面から教えていただきました。すこしづつ自分のなかでイメージが掴めてきました。
今日学んだことも自分のものにして、本番は思う存分楽しく精一杯演奏したいです。


DUO プロジェクト2023】 本公演

日時2023年11月10日(金) 19:00開始(18:30開場)
会場Hakuju Hall(代々木公園駅)
演目ラヴェル     ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番 M.77
ブラームス    ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ長調 作品100
サン=サーンス  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ニ短調 作品75
出演白瀬 元、水越 菜生、上田 晴子、竹澤 恭子
料金一般 S席 6,000円 A席 5,000円 B席 4,000円
学生 2,500円

Duo プロジェクト 2023について


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