昨年11月にMusic Dialogueが初めて開催したデュオに特化したオーディションで優勝したのがヴァイオリニストの對馬佳祐さんとピアニストのジャンミッシェル・キムさんでした。
今回はピアニストのキムさんからメッセージをいただきました!
デュオ・アーティスト2022としてこの数か月間、上田晴子さん、竹澤恭子さん、MD芸術監督の大山平一郎にコーチングを受けながら、9月4日の演奏会に向けて準備する中で色々と考えていらっしゃることなどを書いてくださいましたので、ぜひご一読ください。
そして9月1日の公開リハーサルを経て、9月4日の本公演までのデュオ・アーティストたちの成長をぜひ応援していただけたらと思います!
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DUO PROJECTでは、上田先生、竹澤先生という超一流の演奏家の演奏、思考を目の前で体験できて、大きな刺激を受けています。目指すべき高みが見えて、大きなモチベーションになっています。
また、普段から悩んでいた疑問も、アドバイスをいただく中で答えが見つかってきました。
五月に初めてレッスンを受けた時、大山先生がアンサンブルは、同じ方向性で演奏する事で上手く行くと仰いました。
この1、2年は、どうしたら相手の音楽に寄り添って演奏出来るかと模索していました。しかし上達はしつつも、色々な問題もありました。頻繫にあったのは、相手がテンポを遅くしようとしていると感じてゆっくりすると、そのつもりはないと言われる事です。
リハーサルでも何度か私がテンポを引っ張った時も、先生方にそこは違うと指摘され、どの様な時にそうなるのかはっきりと分かりました。それはピアノパートが音楽の流れを作って行くパッセージでした。7月のリハーサル以後、注意することで他のアンサンブルを弾く際に、かなり上手く弾けるようになったと感じています。
他には、タイミングやニュアンス一つで相手の演奏も変わるという事を認識しました。現在は相手の意をくみつつ、ピアノからも積極的に音楽を作って行く事を心掛けて練習中です。9月のコンサートで、竹澤先生の演奏の圧倒的なパワーを前に、どのくらい出来るかは分かりませんが・・・!
もう一つ、心に残っている事があります。大山先生から、演奏のタイミングを合わせるだけでなく、相手の音質も敏感に聴き、自分も変化させるようにと指導を受けました。ある程度は、以前から意識せずともしていたはずですが、より注意する事で様々なニュアンスを聴きとれると気付きました。
あと一か月、たくさんの学びが得られると思い胸を躍らせています。そしてコンサートでその成果を出せるように、しっかりと練習を積んで行きます。
よろしくお願いいたします。
金ジャンミッシェル(ピアニスト)
プロフィールはこちらから
https://www.jeanmichelkim.com/biography
Photo by T.Tairadate
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○字幕実況解説付き公開リハーサル
【日時】9月1日(木) 19:00開始
【会場】中目黒GTプラザホール
(中目黒駅南口よりすぐ)
【曲目・出演】
シマノフスキ:
神話~ヴァイオリンとピアノのための3つの詩曲 作品30
對馬 佳祐(ヴァイオリン) × 上田 晴子(ピアノ)
プロコフィエフ:
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番 ニ長調 作品94bis
對馬佳祐(ヴァイオリン) × ジャンミッシェル・キム(ピアノ)
[コーチ]上田晴子、大山平一郎
[解説] 小室敬幸(作曲、音楽ライター)
【料金】一般 2,000円、学生 500円
【お申込み】
○Duo Project Concert 2022
【日時】9月4日(日)17:00開演
【会場】Hakuju Hall
(代々木公園駅(千代田線)出口1より徒歩5分
【曲目・出演】
1.シマノフスキ
神話~ヴァイオリンとピアノのための3つの詩曲 作品30
對馬 佳祐(ヴァイオリン) × 上田 晴子(ピアノ)
2.ブラームス
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 作品78
竹澤 恭子(ヴァイオリン) × ジャンミッシェル・キム(ピアノ)
3.プロコフィエフ
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番 ニ長調 作品94bis
對馬 佳祐(ヴァイオリン) × ジャンミッシェル・キム(ピアノ)
【料金】一般 5,000円、学生 2,500円
【お申込み】
teket.jp/971/12743
©️Taira Tairadate