室内楽を通じて様々な「対話」を創出し、世界を舞台に活躍する演奏家を育成することを目指します
まだ自分が演奏家としてよちよち歩きだった1972年、米国の小さな町マールボロで開かれた音楽祭に参加したことがその後の人生を大きく変えました。そこでは若手演奏家の育成のため、当時第一線で活躍していた演奏家と共に室内楽を経験することが出来たのです。
室内楽は少人数かつ各楽器の発する音がすべて重要な意味を持つことから、奏者は練習本番を通じて音と言葉による密度の高い”対話”をします。オーケストラ奏者を経て指揮者として活動するようになってからも、常に室内楽が礎にあることを実感しています。指揮者が森を見る存在だとすれば、室内楽奏者は木を見ている。いい音楽の実現には両方が必要だと思うのです。 (芸術監督 大山 平一郎)
PURPOSE|私たちの存在意義
「室内楽」を通じて様々な「対話」を 創出し、感動を未来につなぐ
室内楽は少人数によるアンサンブル(合奏)です。オーケストラとは異なり、1人で1つのパートを受け持つため、個のスキルと集団で協働するスキルの両方を最大限学ぶことができ、演奏家ひとりひとり成長を促進させます。
Music Dialogueは、ひとりひとりが楽譜を通して作曲家と対話するところからスタートします。その上で「演奏(実験)⇒対話(学び)⇒演奏⇒向上」のプロセスを繰り返しながら、音楽を作り上げてゆくのです。異なる年代・背景をもつ演奏家や、あらゆる分野の専門家と「対話」する機会を通じて、年齢に関係なく演奏家は多くの気付きを得ることができます。皆様にもこれらの「対話」に触れることにより新たな発見があることでしょう。
VALUES|私たちが大切にする価値観
心を開いた対話 Open dialogue
心を開いてまわりの人と「対話」をしながら一緒に新しい価値を創出する
伝統と革新 Great past, greater future
先人が構築した「伝統」を真摯に学びながらも、新しい視点で課題を見つめ直すことで起きる化学反応を大切にする
探求する情熱 Passion for excellence
一生歩みを止めることなく、常により高い極みを目指し、情熱をもって探求を続ける
安心できる場所 Home for ”me”
ここで育った「私」にとって、いつでも帰って来られる人生と音楽の拠り所であること、そして次世代を育てる家のような場所であることを標榜する
音楽は人生の彩りに不可欠 No music,no color in life
人生に豊かな彩りと至高の喜びをもたらしてくれる音楽の力を信じる
MISSION|Music Dialogueの役割
自分の哲学を持って世界で活躍できるアーティストに育てる
見出す Discover
伝統に基づいた音楽の解釈を身につけることで、さらに新しいものを作り出せる天性の才能と資質をもった若手アーティストを見出す
育む Nurture
経験と情熱を持ったコーチと演奏家が一緒に演奏・対話し触発しあうことで、演奏家としての引き出しを増やし、可能性を伸ばしながら磨き上げる
次世代に繋ぐ Passing on to the Next Generation
経験した学びを受け継ぐことの大切さを啓発して、次世代への継承に情熱をもつアーティストに「教える」機会を提供する