2023年3月のオーディションからスタートしたDUOプロジェクトですが、11月の本公演に向けて、着々と進んできました。
9月20日には上田晴子さんと芸術監督 大山平一郎によるコーチングセッションを行いました。8月9日の公開リハーサルと同じく、ラヴェルとサン=サーンスを取り上げました。
本番ではラヴェルのソナタは水越さんと上田晴子さんでの演奏となりますが、9月20日のセッションでは、水越さん(ヴァイオリン)×白瀬さん(ピアノ)の組み合わせでコーチングを行いました。
これは、本公演で披露しない組み合わせです。
若手演奏家たちが熟練した音楽作りを学ぶためには、まず世界レベルのベテラン演奏家たちと共演することが重要という考えのもと、ラヴェルとブラームスについてはシニアメンバーとの組み合わせで演奏することになっています。同時に、今後DUOアーティストの二人でも演奏できる、レパートリーとして身につけられることも狙いとして、今回のセッションでは若手の2人によるラヴェルのコーチングを行いました。
コーチングを終えて、上田晴子先生からメッセージをいただきました。
今回の新しい試み「自分が演奏会で弾かない曲も、パートナーと弾いておく」と言うのは、大変良い企画だと思います。
と、言うのは、ある曲を勉強する時、一人のパートナーとだけ弾くと、その2人だけのバリア内の世界に留まってしまうかも知れなく、色々な相手の世界と照らし合わせて、曲の在り方がはっきりすることがあるからです。
多様なものを味わって、初めて自分の理想がわかる事も多々あります。
より開けた包容力のある世界の為の一歩かも知れません。 上田晴子
と、言うのは、ある曲を勉強する時、一人のパートナーとだけ弾くと、その2人だけのバリア内の世界に留まってしまうかも知れなく、色々な相手の世界と照らし合わせて、曲の在り方がはっきりすることがあるからです。
多様なものを味わって、初めて自分の理想がわかる事も多々あります。
より開けた包容力のある世界の為の一歩かも知れません。 上田晴子
11月10日の本公演のプログラムは、ラヴェル、ブラームス、サン=サーンスのソナタです。
1.ラヴェル ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番 M.77 水越 菜生 (ヴァイオリン) × 上田 晴子(ピアノ) |
2.ブラームス ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ長調 作品100 竹澤 恭子(ヴァイオリン) × 白瀬 元(ピアノ) |
3.サン=サーンス ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ニ短調 作品75 水越 菜生 (ヴァイオリン) × 白瀬 元(ピアノ) |
次回の公開リハーサルは11月3日(金)中目黒GTプラザホールです。コーチ3名が全員揃います。それぞれのコーチの視点の違い、より仕上がっていく様子をご覧いただけることでしょう。
解説は、チェリストの金子鈴太郎さんと、音楽ライター小室敬幸さんです。
Duoプロジェクト2023 公開リハーサル第2回目
日時 | 2023年11月3日(金) 19:00開始(18:30開場) |
会場 | 中目黒GTプラザホール(中目黒駅すぐ) |
演目 | ブラームス ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ長調 作品100 サン=サーンス ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ニ短調 作品75 |
出演 | 水越 菜生、白瀬 元、竹澤 恭子 |
コーチ | 竹澤 恭子、上田 晴子、大山平一郎 |
解説 | 金子鈴太郎(チェリスト)、小室敬幸(作曲/音楽ライター) |
料金 | 一般 2,500円 / 学生 500円 (全席自由) |