コラム

【ディスカバリー・シリーズ6月公演に向けて】水谷晃さんより

2023.06.12

今回初めてディスカバリー・シリーズの公開リハーサルで解説をしてくださることになりました。
MDアーティストでヴァイオリニストの水谷晃さんからメッセージをお寄せいただきました。


皆さま、こんにちは!Music Dialogue アーティストの水谷晃です!

今回のディスカバリー・シリーズは、ここ数年充実した演奏活動を展開している注目のグループ、レグルス・カルテットの登場です!

「死と乙女」は弦楽四重奏の王道のレパートリー。メンバー一人一人が高い演奏能力と魅力的な感性を待ち合わせているレグルス・カルテットなら、この作品に新たな光を当ててくれることでしょう!

と同時に、クラシック音楽はその意味(=古典、長年受け継がれてきたもの)が示す通り、長い時間をかけて演奏によってのみ伝えられてきた「音」。ただ楽譜を読むだけでは分からない部分が存在します。

クラシック音楽の本流とも言うべき巨匠達との共演を重ねてきたMusic Dialogue 芸術監督・大山平一郎との共演は「ブラームスは『このように』演奏されてきた」と、レグルス・カルテットの皆さんにとっても、大変興味深い時間となるのではないでしょうか。

そういった意味では、21日の初日リハーサル(もはやMusic Dialogueの代名詞ともなっている、初顔合わせのリハーサルが公開!)は、とても刺激的な時間になるかもしれません。音を重ねるごとに世代を超えて融合し、作曲家へと繋がっていく時間は、美しさすらあります。

また、大切なものを心から共有できたリハーサルは、本番での演奏に大きな力を与えます。そんな時、その場にいらっしゃるお客様ご自身で、作品を「discover 」いただけると思います!

僕も参加者の一人として、その時間を楽しみたいと思います。ぜひ、会場でお目にかかりましょう!


水谷 晃 MIZUTANI Akira 【ヴィイオリン】
大分市生まれ。3歳よりヴァイオリンを木村二郎氏に師事。第56回全日本学生音楽コンクール名古屋大会第1位。
第12回日本モーツァルト音楽コンクール入賞。南山国際高等学校を経て、桐朋学園大学を首席で卒業。その間、ヴァイオリンを小林健次氏、室内楽を原田幸一郎・毛利伯郎の各氏と東京クヮルテットに師事。2010年4月より国内最年少のコンサートマスターとして群馬交響楽団コンサートマスターに就任。主要オーケストラにコンサートマスターとして客演するほか、宮崎国際音楽祭、木曽音楽祭、サイトウ・キネン・オーケストラ、鎌倉芸術館ゾリステンに参加するなど、多方面にわたり活動している。2013年4月より東京交響楽団コンサートマスター。2018年6月よりオーケストラアンサンブル金沢客員コンサートマスターを兼任。桐朋学園大学非常勤講師。Music Dialogueアーティスト。


○字幕実況解説付き公開リハーサル
【日時】6月21日(水) 19:00開始  (18:30開場)
【会場】中目黒GTプラザホール (中目黒駅南口よりすぐ)
【料金】一般 2,500円、学生 500円 (自由席)
○本公演
【日時】6月25日(日)16:00開演  (15:30開場)
【会場】築地本願寺 講堂(築地駅よりすぐ)
【料金】一般 4,500円、学生 2,000円 (自由席)
【曲目】
 シューベルト 弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D.810《死と乙女》
 ブラームス 弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 Op. 111
【出演】
 レグルス・カルテット : 吉江美桜(Vn.)、東條太河(Vn.)、山本周(Vla.)、矢部優典(Vc.)
 大山平一郎(Vla.)

※プログラムや出演者は都合により変更になる場合があります。
※お客様のご都合による申し込み後のキャンセル及び返金はお受けできません。予めご了承ください。 全てお座席は自由席となっております。


facebook twitter LINE