【ディスカバリー・シリーズ3月公演に向けて】加藤文枝さんより

2023.02.20

ディスカバリー・シリーズ3月公演に向けて、チェリストの加藤文枝さんからメッセージをいただきました。

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今回演奏させていただくのはブラームスの弦楽六重奏。久々のディスカバリーシリーズで、MDで学んだ原点ともいえるこの名曲を演奏できるのはとても感慨深いです。
この曲を前回演奏したのは2017年。少しずつ室内楽沼に浸かってきていた頃とはいえ(笑)2番チェロは皆のベースの音になる役割だからしっかり力強い音で支えなきゃ!と使命感や重圧で鼻息を荒くしていた事を懐かしく思い出します。それからあっという間に5年以上が経った今、たしかに全員を支えるという大きな役目はあるものの、皆の音を包み込む空気やクッションのような包容力も大切であるような気がしています。頑丈な枠を作るだけでなく、伸び伸びと6人が奏でられる空間作りのようなものが最終的にはこのパートの大きな役割なのではないかなという思いが湧きます。しかしこれは机上の空論!実際音を出してみたら、ただの交通整理のおばさんになってしまうかもしれません。来月の演奏会がとても楽しみです。(冷汗)
カルテットより2人奏者が増えるだけで、音楽はより色合いが濃くなり複雑になります。エネルギーが増して情熱的になるぶん、逆に弱音はより緊張感が増し息を呑む美しさが生まれたりもします。ゼクステットの魅力を存分にお楽しみいただけるようなコンサートになりますように。

年始に実家の京都でまったり過ごした時の写真

加藤文枝 KATO Fumie 【チェロ】
京都市出身。2006年、パリエコールノルマル音楽院に給付生として留学。2010年、東京芸術大学音楽学部器楽科チェロ専攻卒業。学内にて、安宅賞、アカンサス賞、三菱地所賞受賞。2010・2011年、サントリーホール室内楽アカデミー第1期生。2014年東京藝術大学大学院修士課程修了、アカンサス音楽賞受賞。パリ市立音楽院を満場一致の首席で卒業。第8回ビバホールチェロコンクール第1位。第7・8回東京音楽コンクール弦楽部門第2位。FLAME国際コンクール第3位。平成23年度京都市藝術文化特別奨励者。これまでに、故 杉山實、ドナルド・リッチャー、アラン・ムニエ、河野文昭、ラファエル・ピドゥの各氏に師事。また、室内楽を岡山潔、松原勝也、P.ルコール、E.ルサージュ、P.メイエの各氏に師事。財団法人地域創造による公共ホール音楽活性化事業登録アーティスト。Music Dialogueアーティスト。


お申し込みはこちらから
Music Dialogue ディスカバリーシリーズ 2022-2023 3月公演 in東京 – パスマーケット (yahoo.co.jp)


○字幕実況解説付き公開リハーサル
【日時】2月28日(火) 19:00開始  (18:30開場)
【会場】中目黒GTプラザホール (中目黒駅南口よりすぐ)
【料金】一般 2,000円、学生 500円 (自由席)
○本公演
【日時】3月3日(金)19:00開演  (18:30開場)
【会場】築地本願寺 講堂(築地駅よりすぐ)
【料金】一般 4,000円、学生 2,000円 (自由席)
【曲目】
 モーツァルト:弦楽五重奏曲 第5番 ニ長調 K.593
 ブラームス:弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 作品36
【出演】
 篠原悠那(Vn.)、枝並千花(Vn.)、山本周(Vla.)、
 大山平一郎(Vla.)、矢部優典(Vc.)、加藤文枝(Vc.)
※プログラムや出演者は都合により変更になる場合があります。
※お客様のご都合による申し込み後のキャンセル及び返金はお受けできません。予めご了承ください。 全てお座席は自由席となっております。


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