室内楽塾に参加した若手演奏家のステップアップの場としての「ヤング・アーティスト・シリーズ」第一回目を開催、沢山のお客様にご来場いただきました。
室内楽塾と同様、芸術監督 大山平一郎とMusic Dialogueアーティスト 石上真由子さんの指導と共演により、若手演奏家は音楽づくりや作曲家の意図を再現することの重要性を実感、さらなる成長につながりました。またご来場の皆様には、実演を交えた小室敬幸さんの解説により作品をさらに深くお楽しみいただき、これから大きく成長していくであろうヤング・アーティストの「今」をご覧いただける機会となりました。本シリーズ継続への期待と応援の声もたくさんいただきました。ありがとうございます。

公開リハーサル
MDの新シリーズ「ヤング・アーティスト・シリーズ」は6/28公開リハーサルから始まりました。会場は室内楽塾で利用することが多い園田邸で、ディスカバリー・シリーズとは違って字幕解説は付きませんが、大山先生の弾きながらの指導、石上さんの指導、小室さんの楽曲分析からのアプローチと、情報量の多い午後となりました。
石上さんから、「ビブラートの幅が全部同じになっている」、大山先生から「自分の今日のmp(メゾピアノ)はこれくらい、と決めてきているだろうが、今このメンバー、会場で、判断して音量、音色を変えないと」など、様々な場面に応用できる一歩踏み込んだアドバイスがありました。


チケットは即完売の盛況で、多くのお客様にご来場いただき、「楽器の特性を理解し、相手の音を聞きながら、音が作られていく過程に、感銘を受けました」など、熱心にご覧いただいた感想が届きました。
本公演
そして、7/1の中目黒GTプラザホールでの本公演も、こちらの会場でこれまで行った公演の中で最も多くのお客様にご来場いただき、エネルギーにあふれる会となりました。

各曲の演奏前にはナビゲーターの小室さんが、作曲家の人生や作品が生まれた背景、恋のエピソードなどを交えながら、モチーフの実演も取り入れて曲の構造をわかりやすく解説しました。
音楽用語の知識がなくても、演奏直前に印象に残る言葉と音の情報を入れることで、ブラームスの集大成としての弦楽五重奏曲、フランクの苦悩を感じるピアノ五重奏曲をより集中してお楽しみいただけた、との感想もいただきました。

演奏後のダイアログでは、冒頭、今回講師と演奏を務められた石上真由子さんから、「同じ方向を向いて楽しんで本番を終えた」と感想がありました。石上さんは8年前に室内楽塾に参加したのがMDとの始まりであったことが紹介され、ヤングアーティストからの憧れの目線、聴衆のみなさまからは感嘆の声が上がりました。

「演奏家の理想像」の質問から、ほぼ全員から、楽譜の読みが甘かったことを気づき、どうやったら講師のように行間まで読み取れるようになるかを課題と感じ、講師の音色の多彩さに圧倒された、の回答がありました。
大山先生から、まず若い人が答えて、と促す場面も多く、「合わない人がいたらどうする?」の質問では、「楽譜を元にとことん話をする」「アプローチが違っても向う方向は同じ」と、MDらしい前向きな回答が多く、また、「影の将軍はチェロ」とそれぞれが自信の楽器の特性を素直に語り笑いが起こる場面もありました。
ヤングアーティストの率直な言葉に、これからの成長、活躍に期待を感じて会を終えました。
お客様の声(アンケートより)
素晴らしい新シリーズの成長と既存プログラムの進化に期待します。(60代男性)
解説があるので、今までと違った聴き方ができてとても楽しかった。ありがとうございました。新しい発見ができました。(50代女性)
ブラームスではチェロとヴィオラがユニゾンの美しく、フランクはさすがにMDアーティスト+大山だと違う。ピアノは園田邸の時より、一層バランスに工夫した跡があって、苦労していて、でも良いバランスでした。(70代男性)
ヤング・アーティスト・シリーズ 2026
【本公演】2026年7月1日(金) 19:00開演 @中目黒GTプラザホール
【公開リハーサル】2026年6月28日(日)@旧園田高弘邸
ブラームス 弦楽五重奏曲 第2番 ト長調作品111
田中 里奈 / 伊東 咲耶(ヴァイオリン)/ 山之内 真梨 / 大山 平一郎(ヴィオラ)/ 蕨野 真美(チェロ)
フランク ピアノ五重奏曲 ヘ短調
羽室 芽衣(ピアノ)/ 石上 真由子 / 荻原 緋奈乃(ヴァイオリン)/大山 平一郎(ヴィオラ)/ 井上 帆乃香 (チェロ)
ナビゲータ
小室敬幸(作曲、音楽ライター)
主催:一般社団法人 Music Dialogue
協賛:醍醐ビル株式会社





