【ディスカバリー・シリーズ6月公演に向けて】田原 綾子 さんより

2025.05.12

6月のディスカバリーシリーズに出演されるヴィオリストの田原 綾子さんからメッセージをいただきました。
2014年 ルーマニア ブカレスト音楽大学でリハーサル

 エネスクが生まれたルーマニアには、大学生のときに演奏旅行で行ったことがあります。素朴で優しいお食事、等身大で温かい現地の方々に触れ、思い出深い秋の1週間でした。どこか寂しさを感じるセピア色の広大な草原も印象的です。
 今回のMusic Dialogueでは2つのエネスク作品に取り組ませていただきます。演奏会用小品はヴィオラとピアノのための作品で、私がヴィオラを弾き始めて最初に演奏した曲です。最低弦のCから高音までの幅広い音域が用いられており、技術的にも華やかな作品となっています。絡み合うようなピアノとのアンサンブルも魅力的で、なかなか演奏機会のない作品をお届けできること、とても嬉しく思っております。
 弦楽八重奏曲は技術的にはもちろん、なにより室内楽としても複雑で難解です。しかしその奥には多彩で豊かな世界が広がっています。今回素晴らしい皆さまとどのような景色を描けるのか、今から本当に楽しみです。

田原 綾子(ヴィオリスト)


田原 綾子 【ヴィオラ】
第11回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞、第9回ルーマニア国際音楽コンクール全部門グランプリを受賞。読売日響、東京交響楽団、東京フィル等と共演、室内楽奏者としても著名なアーティストと多数共演している。桐朋学園大学音楽学部、パリ・エコールノルマル音楽院を経て、2019年10月より、デトモルト音楽大学にてファイト・ヘルテンシュタイン氏のもと、更なる研鑽を積む。桐朋学園大学院大学特待生。2015年度宗次エンジェル基金奨学生、2015、2016年度ロームミュージックファンデーション奨学生、第47回江副記念財団奨学生、2019年度明治安田クオリティオブライフ文化財団海外留学研修生、Music Dialogueアーティスト。サントリー芸術財団よりPaolo Antonio Testoreを貸与されている。

       


※ディスカバリー・シリーズ6月公演 本公演は残席わずかとなっております。(5/11)

○字幕実況解説付き公開リハーサル  完売
【日時】2025年6月3日(火) 19:00 開始(18:30 開場)
【会場】中目黒GTプラザホール
【曲目】エネスク: 弦楽八重奏曲 ハ長調 作品7
【出演】竹澤恭子・城戸かれん・北川千紗・Jung Min Choi(ヴァイオリン)、
    田原綾子・大山平一郎(ヴィオラ)、金子鈴太郎・加藤文枝(チェロ)
【解説】石上 真由子(ヴァイオリニスト)、小室敬幸(作曲、音楽ライター)

○本公演
【日時】2025年6月7日(土)19:00 開演(18:20 開場)
    18:40~プレコンサート・レクチャーあり
【会場】めぐろパーシモンホール小ホール
【曲目・出演】
   エネスク: ヴィオラとピアノのための演奏会用小品
    田原綾子(ヴィオラ)、實川風(ピアノ)
   エネスク: 弦楽八重奏曲 ハ長調 作品7
    竹澤恭子・城戸かれん・北川千紗・Jung Min Choi(ヴァイオリン)、
    田原綾子・大山平一郎(ヴィオラ)、金子鈴太郎・加藤文枝(チェロ)


 



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