室内楽塾 in 東京 2025 受講生募集

2024.10.05

2025年も1月の京都に続いて、3月11-14日に東京での室内楽塾を開催いたします。皆様の応募をお待ちしております。

Ⅰ概要

私たちMusic Dialogueでは、室内楽を通して、若手演奏家が経験豊富な演奏家と一緒に真の音楽創りを学ぶことで、アンサンブルの本質を理解できる優れた演奏家になるためのお手伝いをしていきたいと考えています。指揮者・ヴィオリストとして世界の様々なオーケストラや音楽祭で音楽監督や首席奏者をつとめてきた大山平一郎(Music Dialogue芸術監督)やソリスト・室内楽奏者として活躍しているチェリストの笹沼 樹(Music Dialogueアーティスト)と一緒に演奏しながら、国際レベルでの音楽創りのプロセスを体験できる、貴重な機会です。

  →2024年に開催された「室内楽塾 in 東京」の詳細や関連記事は、こちらからご覧いただけます。

【期  間】2025年3月11日(火)~14日(金)   

【会  場】リハーサル:旧園田高弘邸(自由が丘)/ 演奏会:中目黒GTプラザホール(中目黒)    

【募集楽器】ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ 

【受講内容】
・受講生と大山平一郎・笹沼 樹が共に室内楽のグループを組んでのレッスン/リハーサル。
・1~3日目:リハーサル 1日2~3時間(一般のお客様に部分的に公開予定です)
   4日目: ゲネプロ、本番(一般のお客様に公開します)
・受講曲は、経歴、演奏経験、受講希望曲等を精査し、塾長が最終決定いたします。

★2月に2時間程度のオンライン講座(音楽史や楽曲分析など)を受講していただき、演奏曲の準備に役立てていただきます。

※原則として、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる3~5名程度の編成
※編成を考慮の上、希望以外の曲に決まる場合もあります


【講師 経歴】

大山平一郎(ヴィオラ)  桐朋学園音楽高校卒業後、英国ギルドホール音楽演劇学校を卒業。その後米国インディアナ大学でも研修。1972年、マルボロ音楽祭にヴィオリストとして参加後、数多くの国際音楽祭に招待され、ギドン クレーメル、ラドゥ ルプー、アイザック スターンら著名な演奏家と共演。 1979年にカルロ・マリア・ジュリーニの率いるLA Philの首席ヴィオラ奏者に任命され、1987年にアンドレ・プレヴィンの副指揮者に任命される。その後、客演指揮者として、欧米各地で指揮をする。日本でも数多くのオーケストラを指揮している。米国サンタフェ室内音楽祭、ラホイヤ・サマーフェストの芸術監督を歴任。1999年から5年間、九州交響楽団の常任指揮者、2004年から3年半の間、大阪交響楽団首席指揮者。2003年に30年にわたるカリフォルニア大学教授職を終える。2007年から3年間、ながさき音楽祭音楽監督。2017年に35年にわたるSanta Barbara Chamber Orchestra の音楽監督を終える。2005年に“福岡市文化賞”、2008年に文化庁”芸術祭優秀賞”、2014年に米国サンタ・バーバラ市の文化功労賞を受賞。現在、“Music Dialogue” 芸術監督。CHANEL Pygmalion Days Chamber Music Series 芸術監督。米国Lobero Theatre Chamber Music Project芸術監督。

笹沼樹(チェロ) 第20回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。第65回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第3位入賞及び特別賞を受賞。2019年ニューヨークヤングコンサートアーティストオーディションでは日本の弦楽四重奏団として東京クァルテット以来50年ぶりの第1位を受賞した。
ソリストとして国内主要オーケストラのほか、プラハ国民劇場オーケストラ、バーデンバーデンフィルハーモニー管弦楽団をはじめとするオーケストラと共演。2023年の6月、7月にはダニエル・ライスキン指揮スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会(スロヴァキア ブラティスラバ)および日本ツアーにソリストとして登場、9月にはサントリーホール公演のライブCDがリリースされた。室内楽奏者としてはアルゲリッチ、ダン・タイ・ソン、ギトリス、メイエ、ヴィトマン、エルサレム弦楽四重奏団をはじめとしたアーティストと国内外で共演を重ねるほか、国内外の音楽祭にも度々招待されている。
カルテット・アマービレ、トリオ・リズル、ラ・ルーチェ弦楽八重奏団のメンバーである。東京交響楽団客演首席奏者。現在日本とパリを拠点にしつつ、ベルギーのエリザベート王妃音楽大学アーティストインレジデンス。


Ⅱ申込方法

【対象】
原則として、35歳未満の演奏家を目指し音楽を専門的に学んでいる、またはすでに演奏家としての活動をしている方で、さらなる演奏技術の向上と室内楽曲における解釈力を高めたい方。

【受講料】66,000円(税込) 
※交通費、宿泊費、食費等は自己負担となります。
※ご入金後のキャンセルによるご返金はいたしません。

【応募方法】
以下の資料一式を、期限までに事務局宛てに郵送、もしくはメール(mihoito@music-dialogue.org)で送付して下さい。(※応募書類一式は返却いたしませんのでご注意ください。)

  • 参加申込書
  • 受講者写真 
    JPGなどの画像ファイルをメールに添付。サイズ自由、カラー。
  • 過去1年以内に自身の演奏を録音した10分程度の音源
    wavファイルかYouTubeのURLをメールに添付・記載すること。
  • 推薦状1通
    音楽演奏家による推薦状。様式は問いませんので、推薦者と応募者の関係、応募者の特徴、将来性などについて記載。推薦者から直接お送りください。 

※これまでに講師(大山平一郎・笹沼樹)と共演、または指導を受けたことがある方に関しては、推薦状の提出が免除されます

【応募締切】2024年12月15日(日)必着

【選考および通知決定】応募書類と音源から選考し12月30日(月)までにメールにて通知いたします。

【その他】
・受講生は、期間中の全レッスン/リハーサル見学が可能です。
・受講のために必要な交通・宿泊・滞在・食費は、受講者の自己負担となります。

【主催・お申込み・お問い合わせ先】

Music Dialogue事務局:
〒153-0062  東京都目黒区三田2-15-10 
info@music-dialogue.org

主催:⼀般社団法⼈ Music Dialogue

室内楽塾 in 東京 2024

©Taira Tairadate

日々の日誌より

ゲネプロでは「聞かなきゃ、ズレたらやばい、緊張する…」の三拍子で皆の呼吸が止まりがちだった。呼吸が共有できれば、結果「聴く」ことにも繋がり演奏に一体感も生まれるのに、焦りが裏目にでてしまっている事が歯痒かった。しかしそれは杞憂で、本番は皆のエネルギーに圧倒された。良い演奏がしたい!というそれぞれの熱意が一丸となり、今まで聞いた事がない音色がホールに響いていた。時には厳しかったけど、大山先生の気持ち(音楽への想いと同じくらい共演者一人一人を包み込んでくれていた)が全員の心に伝わっていたんだなと思い感動した。今日見ることのできた景色に味をしめて、皆はもっと室内楽を極めたくなると思います。

数回のリハーサルを見てきた他グループの本番の演奏を聴くのはとても興味深かったです。 それぞれが本番の緊張感ゆえの変化があって、それがさらに互いに影響しあって、音楽につながって、という様子が目に見えて伝わって きて、その時にしか生まれない音楽、そのメンバーだから起こる化学反応みたいなものが室内楽の魅力のひとつだなと感じました。 この期間で、目線のことを多く言われましたが、目線と同時に、自分を開くこと、自己開示、自分を解放して相手を受け入れる、みたいなマインドも必要なんじゃないかと感じました。

昨日の演奏会で感じた自由と、最初のあたりのリハーサルで感じていた自由とが違うことがとても大きな印象でした。つまり自分の楽譜の理解が深まり、それを皆で共有できた上での自由を感じられたのだと思います。また、ブラームスは書いてあることを読み取るのが難しいけれど、それができると自ずと音楽が形となっていくのが感じられました。多くの学びをありがとうございました

同世代の仲間と普段あまり機会のない弦楽五重奏を演奏できたこと、とても良い経験になりました。 大山先生のご指導は時に厳しく、高い要求が求められそれをこなせない自分に悔しさが募る日々でしたが、この4日間を通して、レッスン を聴講している時に自分の腑に落ちたり、レッスンの中でふとした瞬間に感覚が掴めたりすることが多々ありました。 また自分のなかで課題であった積極的に音を前に届けることを本番のなかで試せたことも大きな収穫でした。

演奏会の様子


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